与党、統計不正問題で更迭幹部の招致拒否 「現職ではない」
· 厚生労働省の統計不正問題で更迭された統計政策担当の参考人招致を与党が拒否した。
· 野党の求めに対して与党は「現職ではない」との理由で拒否している。
· 辻元清美氏は「証言隠しだ。更迭して答弁させないことを認めるわけにいかない」と批判した。
野党は4日の衆院予算委員会理事会で、厚生労働省の統計不正問題で更迭された統計政策担当の大西康之前政策統括官の参考人招致を再三にわたり求めた。これに対し、与党は「現職ではない」との理由で拒否した。
自民党の森山裕国対委員長と立憲民主党の辻元清美国対委員長も国会内で協議したが折り合わなかった。会談後、辻元氏は「証言隠しだ。更迭して答弁させないことを認めるわけにいかない」と批判した。
この後の予算委理事会で、与党が2018年度第2次補正予算案を5日に採決することを提案したのに対し、野党は拒否。このため野田聖子委員長(自民)が職権で採決を決めた。与党は同日中に本会議に緊急上程して可決、参院に送付したい考えだ。
一方、参院予算委理事懇談会は、安倍晋三首相と全閣僚が出席して6、7両日に基本的質疑を行うことを決めた。7日は締めくくり質疑を行うことでも合意した。