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露外相、春にも来日…平和条約交渉に期限設けず

 【ミュンヘン(ドイツ南部)=藤原健作、工藤武人】河野外相は16日夕(日本時間17日未明)、ドイツ・ミュンヘンでロシアのラブロフ外相と会談した。北方領土問題を含む平和条約交渉について、今春にもラブロフ氏が来日して交渉を継続することで合意した。ラブロフ氏は会談後、交渉に期限を設けていないと強調し、河野氏も時間がかかるとの認識を示した。
 河野氏は会談後、記者団に「(平和条約交渉は)70年かけてやってきている。一朝一夕に解決することはないが、二人三脚でゴールにたどり着けるようにしたい」と語った。また、「双方受け入れ可能な解決に向けてかなり突っ込んだやり取りをした。着実に前進している」と強調した。
 会談後に記者会見したラブロフ氏は「我々は(交渉に)人為的な期限は一切設けていない」と明言。その上で、「平和条約を締結するために絶対に必要な第一歩は、クリル諸島北方領土を含む千島列島)のすべての主権はロシアにあるという第2次世界大戦の結果を日本が認めること以外にない」と述べた。
 平和条約交渉としては2回目となる今回の外相会談は、ミュンヘンのロシア総領事館で約1時間40分間行われた。
 ラブロフ氏の来日は、外務次官級の平和条約交渉担当者である森健良外務審議官、モルグロフ外務次官による協議を行った後となる。次官級協議は「数週間以内」(ラブロフ氏)に行われる見通しだ。
 会談で両外相は北方4島での共同経済活動実現に向けた検討を加速させることで一致し、人的交流など幅広い分野で日露関係を発展させることで合意した。また、平和条約交渉とは別に、近く外務次官級の安保協議を行い、4月2日に外務次官による戦略対話を開くことでも一致した。